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北海道釧路市の古書店「古書かわしま」の備忘録です。

2021年2月22日(月) 第51試合

  1. 川島さんの後ろにある本棚のP・D・ジェイムズの本
  2. 山田ミツ子『歌文集 叫び』
  3. 今生きている作家で明治の文豪並みに残ると思う人の本
 

 常連さんから電話で問い合わせを受けた現代女性作家研究会・編『P.D.ジェイムズ コーデリアの言い分 現代イギリス女性作家を読む 3』がおとりおきになる。


 「今生きている作家で明治の文豪並みに残ると思う人」と言われても話が大きすぎてよくわからないが、単純に敬愛している小説家として保坂和志奥泉光を薦める。たまたまあった『カンバセイション・ピース』と『『吾輩は猫である』殺人事件』がもらわれていく。

 どちらも今は新潮社の親本が絶版で河出文庫に入っているのですね。

 3打数2安打。打率 3割7分6厘0毛。

 

 大阪のガス人間さんこと平位公三郎さんから「哲学のこころ」と題する一編の詩が届いた。次に掲載する。

 

哲学のこころ
          平位公三郎

残念ながら、
医療も政治も宗教も
この、コロナ禍を救えないと
思う。

なぜなら、この
新型(この〈新型〉というのがミソなのだ!)コロナ・ウィルスは、
私たちを写す〈鏡〉であり、
私たちは
自分の影と
たたかってる からだ。

つまり、自分自身との
たたかい なのだ。
こいつは、よその国の見知らぬ
敵ではなく、見えないけど
よく知ってると思っている
自分自身なのだ。

だから、
とても難しいのだ。
集団生活するしか
生き延びられない
人間の特性と弱点を
逆手に取って、
私たちの社会システムを
壊しにかかっているのだ。

そして、
私たちの〈心変わり〉のように
変異して襲って来る。

まるで、
人間心理を読んでるでは
ないか。

医者に行って助かるなら
医者に行こう。
政府からお金をもらって助かるなら
お金をもらおう。
祈って助かるなら
祈ろう。

でも、
それでも 助からないなら
ドウスル?

結局は、
自分自身で考えて
行動するしかないと思う。

2020年が、
コロナ禍の
ほんの始まりに過ぎないなら
この たたかいは、
永遠に続く
「人間とは何か?」という
問いかけの
ほんの一部かも
しれない。

そして、
その答えは何処にも書いてないし
誰も教えてはくれない。

だから、私たち
一人ひとりが
答えを出すしか
ないのです。

それが
哲学です。

 

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